クワイエット・プレイス 破られた沈黙

A Quiet Place Part Ⅱ

聴覚特化の化け物で壊滅した世界。生き残った母親が聴覚障害の娘と怪我人の息子と赤子を抱えて移動する。

クワイエット・プレイス 破られた沈黙

A Quiet Place Part Ⅱ

一作目を観てたので二作目も観る。プロデューサーのところにマイケル・ベイの名前があったんだけど……!? いきなり前回の続き、というよりも序盤に”一日目”のシーンが加わって優しかった。化け物についてざっくりと説明もないまま進めてた一作目もあれはあれで一般市民のパニックっぷりがうかがわれて良かったけど、今回でやっと化け物の発生が隕石によるものだと分かった。それでもやっぱりほぼ何も解明出来てない状態だった。聴覚感知は分かりやすかったけど視覚が効かないっていう点をもっと出してくれてたら面白いな。某リ○カーみたいに。

それはさておき今回もパニック演出がたっぷり。あんまり主要キャラだと「まあ死なないでしょう」とか「流石にここでは死なないでしょう」的なメタ読みが発生してしまうが、それでもドキドキしてしまうシチュエーション作り、流石。も、もうこれは絶対無理デでしょ……! と絶体絶命を畳み掛けるのが上手い。音を出してはいけない縛りに初手大怪我、赤子、酸欠、聴覚障害に密室……いいねいいね。ハンデが多いほど楽しい。前作で最悪シチュエーション出し尽くしたと思いきやまだまだやる。

やっぱり化け物の音判定に関してはガバガバすぎて気になるところだけど映画だから目を瞑る。正直化け物自身の音が一番でかいと思うけど目を瞑る。そして泳げないって、そんな重要なことなぜ発信してくれないんだと衝撃だった。撃退法よりも先に分かってるはずだろう。離島勢はみんな生き残ってるんじゃないか? 資源がまずいか。いやそうなったら島にいた人々はどう生き残ってるんだ。残った母子、どうやって海を渡ってくるんだ。気にしたら負け。

今回キリアン・マーフィが合流してだいぶ良い味出してた。前回は家族メインの閉鎖的シチュエーションだったけど今回はさらにフィールド広がりいろんな人々が出てきた。外部の人が混ざることでこの家族の持つ”全員手話が使える”というステータスがいかにえげつないか、逆境を生き残ってきた所以を感じられて良かった。

ステージも工場、駅、海と未解放のが出てきて楽しい。父さんの勇気で助けられた息子と娘が勇気で化け物を倒すシーンはグッとくる。娘は元々勇気ありすぎるけど、弟は頑張ったねー……ベタだけどああいうのがいいんだよ。
2021-06-19