夫に捨てられた妻が娘の七つの正月に自殺した。「父を殺せ」と育てられた娘が復讐する。
金田一観てたらオススメに出てくるので観てみる。監督も内容もマジで関係ないから単にこの年代の邦画サスペンス観たいんじゃろ的なノリか。好きだけど。 この年代に期待している不気味サスペンスがしっかり出てて面白かった。お前の父親はひどい人間だ……私たちを捨てた……憎め……恨め……殺せ……と呪詛のように吹き込まれ続けた幼い娘が立派な女将に成長して人を殺しまくる話。ところがどっこい洗脳の裏には恐ろしい事実が潜んでいて……という感じ。普通に面白かった。初っ端から母親にはヤバさしかなかったが回想が映るにつれてどんどん洒落にならないくらいやばい。でも子供には母親しかいないんだよな。同じように狂ってしまうのも仕方ないことだとは思う。殺したいのは一人だったのに、成り行きで何人も殺してしまった娘の末路が悲惨でつらい。こういう救いのない結末も期待している部分なので満足。