28日後…

28 Days Later...

恐怖のウイルスが人類に感染してから28日後の世界。

28日後…

28 Days Later...

ゾンビ映画黎明期の傑作ということでしっかり鑑賞。思ったよりパニック要素<<<ドラマ要素で胸に来た。目が覚めるとそこは誰もいない病院、電話も繋がらず街へ出ても人っこ一人いない。それはヒトを凶暴化させる恐怖の感染性ウイルスが発生してから28日後の世界であった。
 良い〜ツカミ。わけも分からない状態で病院、教会、実家と潰していくあたり絶望感を煽って良い。「目覚めないで」でボロボロに泣いた(序盤)。しかし走るゾンビの祖と聞いてたけどマジで走られるの怖いな。喋ってる最中に急にダダダダっ!! って視点カット入るの本当にビビる。素人じゃまず撃てない。そこについても主人公たちが銃をぶっ放さない(持ってない)点で緊迫感がすごい。ゾンビビジュアルも CG でなくゾっとする造形だし。感染から発症の速度もやばい。ものの数秒で化け物になるから油断が出来ない……分かりやすくて良いけど。新鮮だったのは舞台がイギリスで、日本と同じく島国であるが故の閉塞感。ここじゃないどこかでは人々は普通に家族でご飯を食べゲームをして友達と遊んでいるというコントラストが酷い。そんなシーンは無いけど。大震災があった時、人生で最も悲惨な時間を過ごしていた間、少し離れた県の人々にはニュースの中だけでの出来事というのが不気味で空恐ろしかったのを思い出した。
 ガッツリとゾンビは出てくるけど、それよりも主人公たちが頼りを求めているうちに地獄を超えた地獄に直面するのが……ある意味ゾンビより人の方が怖い。極限で生まれる狂気がトラウマレベルで笑えない。特に私をグサグサ傷つけるグロテスクな展開。映像じゃなく心理的に。DVD で観たわけだけど劇場公開版のエンディングがあると知りそっちも観てみる。おいおいおいぃ〜!! ってなった。主演めっちゃ見たことあるなと思ったら若かりし頃のキリアン・マーフィだった。頑張って生きよう。
2021-03-10