大停電の夜、技師の男は未知と遭遇し頭の中に浮かぶ謎の像に取り憑かれる。同じ境遇の人々とその正体を追う。
だいぶ有名だけど観たことないので観る。くう……展開がゆっっっくりだ! スピルバーグのSFといえば巨大スケールの宇宙もの、というイメージだったけどこの場合はマジで「遭遇」レベルの演出でドキドキの割には何が起こってるんだー!? というパニック要素は特に無く。遭遇した人々が、生まれて初めて流れ星見たような幻想的な魅力に引き寄せられていく感じ。未知の何かが現れた時に聞こえた歌が焼きついた者、山のような像が頭にこびりついて離れない者など、遭遇した人には共通点があった。中でも主人公の技師の男はその正体を突き止めることに腐心し、仕事や家族を失ってでも答えを探ろうとした。一度現れた未知の物体はその後も何度も訪れるため機関も手掛かりを集めてコンタクトを取ろうと試みる。子供の夢というよりは大人の夢を描いたようなSF。 主人公が発狂したように閃いた時はどうなるんだ!? とワクワクしたけどやっぱり地味で何やねん感はありつつ、終盤はガッツリ宇宙人(しかも期待ドンピシャのグレイ型)が登場するしロマンは溢れてる。しかしUFOとセッション始めた時は何を見せられてるんだ……と困惑。音楽で上手いこと合わせられて「やるやんけウェーイ」ならそれアメリカの感覚やと思わなくもないけど、大事なのは未知と通じ合えた、という部分の感動だ。え、行くの!? とビックリはしたけど大人の夢なんだ。